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2017.10.22 | 社長

う~む、無電柱化低コスト推進は、トレードオフ(省スペース化とその為の諸費用)をどうアウフヘーベン(断捨離かつ異次元解決)するかにかかっているのだなあ。

120825電柱倒壊

お元氣様です!今日は台風が接近して大雨警報が出ています。土砂崩れや停電などへの備えが必要ですね!この停電は、当然ながら架空線が強風で切断したり、電線の近くの樹木が接触または倒れて、といったことが原因で起こります。地中化(無電柱化)であれば、こういった心配は不要です。これまで、毎年のように台風が来襲していますが、防災のための無電柱化という議論は起こりにくかったのが現状ですね。電柱・電線が当たり前という電線病を早期に打破する必要がありますね!

沖縄無電柱化セミナー

前回から少し時間が空きました。その間、盛りだくさんの出来事やイベントがありました。10月9日は沖縄で支部設立記念セミナーを開催。選挙準備に忙しい中、たくさんのメンバーと参加者にお越しいただきました!ありがとうございます!講師に琉球大学工学部の神谷准教授にお越しいただき、「災害に強いまち、弱いまち」というテーマで講演をいただきました!ありがとうございます!日本から災害を無くすことはできないが、被害を最小化することはできるというお話で、いかに、備えるか。特に、災害時に障碍者の方が、最も被災しているという現状があります。体が不自由なので、逃げ遅れてしまう、平時のサービス(治療等)が受けられなくなるなどがあります。そういう意味では、弱者としての障碍者をいかに守るかは、現代社会の重要なテーマですね。そういう意味でも、電柱は反バリアフリーの代表格であり、災害時に被害を増大させる要因と言えます。沖縄では、このことは深刻な問題として、今後捉えられることでしょう。

琉球大学 神谷准教授

翌週は東京で国土交通省からの無電柱化低コスト会議に出席したのち、品川区の戸越銀座商店街の無電柱化勉強会+視察へ。ここは、10年以上目から無電柱化を進めてきた商店街で、その陰には、地元の商店や行政などの大変なご苦労があり、それを乗り越えて、実現された無電柱化は、知恵の結晶ですね。こうした事例を、多くの人に知ってもらい、苦労した点を克服する知恵を得ることが重要だと思いました。また、ここは山村会長という素晴らしいリーダーシップをお持ちのリーダーがおられたということも、成功の要因と言えますね!街並みは、電線がなく、すっきりして、安心感があります。お客さんの評判の上々で、来客数も増えているそうです!まさに、街の活性化に一役買っていますね!

戸越銀座無電柱化勉強会


無電柱化された戸越銀座商店街

電線管理者と低コストについての協議をする際に、いつも感じるのは、低コスト化のトレードオフの状況をいかに打破するかということです。打破するということは、どちらかが泣く(損をする)、ということですが、それでも、災害のことを考えても無電柱化は進めなければ、日本や国民の財産(社会資本・個人資産)が毎年失われていくのです。電線管理者の災害復旧費用も我々の電氣代や通信費に当然ながら転嫁されているのです。トレードオフとはどういうことかというと、例えば、無電柱化する際には、ケーブルを分岐させるための箱(スペース)が必要になります。架空では、見た目も何も関係なく、金具や碍子などで分岐させています。架空はスペースをある程度自由に使えますが(そもそも、架空を自由に使っていいと、だれが決めたのでしょうか??)。海外であれば、住民が見苦しいと、即刻撤去させられるでしょうね。それが、地中になると、歩道や道路の幅員が狭いため、大きなスペースを確保できません(これまでは、確保していたので、コストが高かった)。それをいかに省スペース化するか。これは低コストを進める上で非常に重要なのです(地中の構造物が小さい方が材料も少なくて済み、安く作れる)。電線管理者からすれば、小さくなると、作業がしにくい、メンテがたいへん、従来よりも小型のものを開発しなければならない等々、となるのです。

人が入れるマンホール

そういう意味では、私は無電柱化の低コスト化は、電線管理者と最も密接に関わる事業だと思いますが、まずは電線管理者を外して考えるべきだと思います。東芝が機能不全に陥ったように、電線管理者のような、大企業は新しいことに柔軟に対応していく問うことが難しいと思うからです。民間や第三者がトレードオフを考えずに、無電柱化の低コストを検討して、それと従来の方式を比較検討、そして、どうすればアウフヘーベン(昇華)できるのか?そういった議論が必要ではないかと思います。とはいえ、最近では、東京電力は社内に無電柱化推進チームを作るなど、来るべき無電柱化時代に向けて、対応力を高めています。こうした動きが日本に広がれば無電柱化の低コスト化も加速すると思います。そうなるまでは、我々も飽くなき挑戦をしていく必要がある!と、遠く空を見上げる今日この頃です。本当は、北海道のトレンチャー実証実験やシンポジウムの話も書きたかったのですが、紙幅の都合で、次回にします!長文読んでいただき、ありがとうございます!皆様からのご意見をお待ちしております!

ロックホイール

次回は、札幌へ!乞うご期待!

※写真は12日にお会いした角川大作京都市長とのツーショットです。無電柱化の話で盛り上がりました。門川市長は大学の先輩でもあり、大変氣さくな方です。京都市のことを誰よりも考えておられる方ですね!そうなると、当然、無電柱化もですね!

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