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2018.02.19 | スタッフ

★にふぇーでーびる(ありがとうございます)!琉球大学で講義を行い、逆に学生から学んだ!の巻。

こんにちは!井上Sです!!

例年の平均気温より低い日が続いていますが、それでも日差しに春のぬくもりが感じられるようになりましたね!

さて、去る1月29日 沖縄県の琉球大学で工学部社会システム計画学分野の神谷大介准教授のゼミの時間に代表の井上が無電柱化出前講義をさせていただきました。にふぇーでーびる!(ありがとうございます!)

↑神谷大介准教授は防災の専門家でもいらっしゃるので、沖縄の災害についても研究しておられます。

↑学生さんたちは素直でよく話を聞いていただきました!ありがとうございます!

以前、東京の大学で出張講義をさせてもらったときは、話したいことが山ほどあり、内容を詰め込みすぎた、という反省がありましたので今回は対話形式で進めていきました。大阪人の血が騒ぎ、小ネタを挟むと反応よく笑っていただきました^^b

「学ぶ」前提として素直さが必要なことを逆に学ばされました!

以下は学生さんの講義後のレポートです。

■無電柱化のことについて知ってもらうことが必要である。私も今回の講義を受けるまでは、無電柱化のことについては名前を聞いたことがある程度で内情については、まったくしらなかった。社会人には、なかなか事業の正確な内容を知ってもらう機会が少ない。無電柱化に反対するのは地域住民が多いと思うので、チラシなどを配ったり、新聞をつくって投函するなどしたほうがいいと思う。(I君)

■台風などの災害が多い沖縄では、電柱・電線が倒れたり、切れたりして、大きな被害をもたらしたり、停電が発生する夏場の沖縄の停電は過酷で耐えられない。沖縄県の無電柱化は特に必要。無電柱化で停電のリスクを減らしたい。
観光客や米国軍人に観光税的な税金をつけて、無電柱化の財源にするのは飛躍しすぎだろうか。他、問題点として沖縄県那覇市の住宅街はかなり密集していて、車1台通るのがやっとというような道が数多く存在する。そのような場所で果たして工事が行えるのだろうか。渋滞も慢性的になっているし。(T君)

■「無電柱化」がどういうものかも知らずに突然工事が始まり、騒音等が響き渡れば、住民からのクレームがくるのも当然である。
説明会は対象者を主婦層に絞ってみては。私の実家でも停電して復旧するのに3日間もかかった。停電中は相当ストレスが溜まっているので、日頃から家事をこなしている主婦を味方につけたらスムーズに進むかもしれない。
説明会にちょっとした粗品を配ってみるのもいいかも(お得感があっていい)。
2017年8月に沖縄で行われた“無電柱化シンポジウム”等のイベントを開催して、多くの人に“無電柱化とは何なのか”“無電柱化のメリットとは何か”を知ってもらう場を設けるのは良い。屋外の広いスペースでイベントをすれば、たまたま通りかかった人達にも話を聴いてくれるのかもしれない。(K君)

■無電柱化は良い事尽くめである。私はそう思う。しかし現状、無電柱化した方が良くなるにもかかわらずあまり進んでいない。そこで無電柱化をしない理由に注目してみた。工事費用が高く、工事期間も長いしメンテナンスもしづらい。デメリットもいくつかあるが、私はその中でもある点に注目したい。
今のように電柱があった状態でも別段困らない。電柱があるのが当たり前、もし、道を歩いて、車を運転していて、「この電柱邪魔だなぁ…」と思う事があったとしても帰宅する頃には大概忘れている程度の認識。私は、そのような意識が無電柱化を妨げる一番の障害だと考えている。
やはり一人一人の意識の改善が不可欠であろう。景観が良くなる。災害に強くなる。渋滞が減る。メリットはたくさんあるし、この利点を押し出せば大半の人は無電柱化した方が良いと答えるであろう。しかし、話を聞くだけ、資料を見るだけではやはりどこか遠い世界の話のよう。実際の事例も海外のモノが多数を占め、実感は湧きづらい。もっと身近に「電柱の無い町」を体験できれば意識を積極的なものへと変えられるのではないか、と考えている。
私にとって身近で電柱の無い町と言えば、北谷町のフィッシャリーナがある(レポートでは写真も掲載)。
無電柱化された町に赴き、買い物をしたり、遊んだりして帰宅する。最初は気が付かなくても何度も訪れる中で、行きや帰りの道中に「そういえば、あそこは電柱が無かったな」と思うだろう。その町を訪れる度に皆が考えるようになれば“電柱があるのは当たり前”という感覚を無くしていけるのではないか。私が考えている無電柱化を妨げている一番の障害である一人一人の意識を改善できるのではないかと思う。つまり私が言いたいのは、見て体験しなければなにも分からないという事である(A君)。

この他にもいいレポートをたくさん提出していただきました。琉球大学の学生が講義を前向きに受講した頂いたことがわかるレポートでした。これを読むと、無電柱化の意識改革に向けての広報や工法など課題が山積みなことを実感します。

↑この写真は首里城周辺の道です。町を見晴らせる道、素敵な道です。このような素晴らしい、その町にしかない道を大切にするようなまちづくり、道づくり、人づくりが進んでいくといいですね!

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