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2018.09.11 | スタッフ

それは誤解!?台風21号と北海道胆振東部地震の報道から見る電柱のメリット・デメリット!


こんにちは!井上Sです!!

台風21号で大きな被害をうけてから1週間となりました。関西電力管内の停電は11日8:35の段階でいまだ7,020件あるようです。しかしながら200万件以上の大規模停電の中、現場で復旧に当たられた方々の努力に敬意を払いたいと思います。

北海道は台風21号で被害を受けた直後に、北海道胆振東部地震と立て続けに災害が続いています。

これ以上被害が起きないよう心からお祈り申し上げます。

大阪ではまだ街路樹が倒れたままになっていたり、道路にはベランダの屋根の破片がそのまま散らばっていたり、ゴミ箱はどこからか飛ばされてきたままになっていたり…。先週末の地域清掃も短時間では無力感を覚えただけ、という有様でした。

↑週末の清掃では風に飛ばされたゴミ箱類も多くありました。

さて、よく耳にする無電柱化のデメリットや誤解は今回の災害時でもやはり聞かれました。

主なものでは次のようなものがあります。

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「災害で電柱が倒れるのは家屋倒壊によるもので、単独では倒れない。」

「地中化は復旧に時間がかかるから、災害が多い日本は架空がよい」

「風速60メートル以上の風にも倒れない電柱を検討すべきだ。」

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SNSはもちろん、TVで解説される専門家といわれる方も「!?」ということを話されていることがあります。まだまだ情報発信が足りないな、と思う瞬間でもあります。

■災害で電柱が倒れるのは家屋倒壊によるもので、単独では倒れない?

↑東日本大震災の時の写真を見ても電柱は単独で倒れたり、折れたりします。

↑今回の台風でも暴風で折れてしまっているものもありました。

地震や風で単独で倒壊したり、折れたりしているということがお分かりいただけると思います。

>>無電柱化は災害に強い!地震多発地帯日本での効果について

■地中化は復旧に時間がかかるから、災害が多い日本は架空線がよい!?

↑SNSの画像より 台風21号で倒壊し道路をふさぐ電柱。

台風21号による停電は、電柱倒壊と飛来物によるショートがありました。

無電柱化されていたらこれらの被害はなかったのではないかとおもいます。

神戸市の六甲アイランドは無電柱化地域ですが、高潮によりコンテナが流されるなど道路も海のようになっていましたが停電はなかったと聞いています。(但し、正確な情報はこれからわかってくると思います。)

復旧についてですが、どこが破損しているかわからない、ということはないと思われます。某所で通電している状況がわかるモニターを見たことがありますし、大阪ガスもどこで異常があるかわかるシステムをお持ちです。

たしかに地中化電線は架空より復旧に時間がかかるかもしれませんが、それ以前に停電の恐れが低くなるのなら、復旧も行わずにすみます。

■風速60メートル以上の風にも倒れない電柱を検討すべき?

専門家のこの意見を見た時はのけぞりました。現在は電柱は風速40m/sに耐えるように設計されているようです。(八重山毎日新聞によると沖縄県石垣島は風速60m/sに耐えられる電柱のようです。)仮に風速60m/sに耐えても飛来してくるものから変圧器や電線は守れません。60m/sに耐えられる電柱の研究開発費は、無電柱化による対策費用のほうにまわしてほしいとおもいます。

 

NPO法人電線のない街づくり支援ネットワークでは、最新の「日本の電柱の数」のページ

ちなみに2017年の各電力会社の電柱本数は、多い順で(カッコは、前年比)

東京電力 5,980,691本 (+14,933本)

東北電力 3,174,720本 (+8,193本)

中部電力 2,859,532本 (+10,235本)

関西電力 2,815,532本 (+12,819本)

九州電力 2,520,308本 (+15,038本)

中国電力 1,713,269本 (+7,640本)

北海道電力 1,526,296本 (+348本)

四国電力 853,939本 (+2,101本)

北陸電力 614,214本 (+564本)

沖縄電力 236,368本 (+1,562本)

合計  22,294,869本(+73,253本)

これに2016年の数字のNTT東日本の567万本とNTT西日本の618万本を合計すると3414万本。

各電力会社の全てがプラスです。電力柱の増加分を合計すると、73,253本です。

(各電力会社のホームページで公開されている有価証券報告書に記載されている設備の数をそれぞれ合計。

電力・通信柱以外にも電柱はありますがそれはカウントしていません。)

電柱を増やさず、強靭な日本にしていきたいものです。

無電柱化のことはジオリゾームへお問い合わせください。

 



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