企業情報
代表ご挨拶
会社概要
経営理念
メディア情報
当社の強み
無電柱化のメリット
低コスト提案
豊富な実績と歴史
無電柱化総合サービス
サービスと費用
無電柱化の流れ
事前調査
1本でも無電柱化
都心型開発の無電柱化
- 無電柱化ニュース
2022.06.20 | 社長
お元氣様です!
梅雨入りして、朝晩が過ごしやすくなりましたが、湿度は高いですね。恵みの雨は大切ですが、大雨にならないように祈りたいですね。
さて、国土強靭化と言えば、京都大学の藤井聡先生ですが、実は、藤井先生は、以前から「無電柱化論者」だったんですね。6月14日のNPO法人電線のない街づくり支援ネットワークが主催するセミナーで、藤井先生に講演いただいたのですが、その際に知りました。藤井先生とは、朝日放送の「教えて!ニュースライブ 正義のミカタ」という番組の無電柱化特集でご一緒させていただいてから、講演をお願いしました。藤井先生は舌鋒鋭い国土強靭化論者なのですが、大変氣さくな方です。少しビビりつつ、講演依頼したのですが、二つ返事でお受けいただくことができました!
今回の講演では、2つのテーマでの構成でした。1つ目は、電柱や電線が街中にはびこっている日本は品性がない!下品極まりない!街中を破れた服を着てウロウロしているようなものだ!と。また、1980年代までは、日本も国力があったので、その時に無電柱化しておけばよかったけど、現在は国力も落ちてきていて、無電柱化する費用を捻出しづらい状況だ!とも。確かに、円高差益の還元の話が上がったときに、無電柱化という話もあったが、国民は電気料金の値下げを要求。そのための無電柱化は立ち消えになったと聞く。そのことも、日本人の民度が低いからだ!と一喝。さらには、財務省が国民から搾取しているからだ!と畳みかけると、会場はし~んとなった。確かに、藤井先生の話を初めて聞く人はその迫力にびっくりすると思います。私はニヤニヤしながら聞かせていただきました。藤井先生は、講演後の質疑応答の中で、思想を伝えることを重視していると話されていた。つまり、考え方ということですね。それは私も同感です。日本における無電柱化の推進には、国民の意識改革が欠かせないと思います。無電柱化を良しとする世論形成が重要だと思いますね!
後半は、無電柱化と国土強靭化という、本来の内容でした。海外によく行っておられた藤井先生は、そのまちなみを見て、日本のまちの電柱や電線による汚さに辟易して、日本も無電柱化しなければ!と強く思っておられたそうです。もちろん、今もそう思っておられます。そこで、無電柱化を推進するためのエビデンスを作っておられるとのことです。例えば、緊急輸送道路対策として、無電柱化+橋梁耐震補強+道路啓開があります。これは、緊急輸送路が災害時に倒壊した電柱でふさがれたり、橋が渡れなかったすると、救助や避難に大きな問題が生じ、2次災害にもなります。つまり、命にかかわる問題です。そこで、「電柱倒壊リスクがある市街地等の緊急輸送道路(約20,000㎞)における無電柱化着手率」の目標設定があり、現状(2019年)約38%なのを5年後(2025年)に約52%に引き上げ、中長期目標として、40年後(2059年)に100%にするというものです。この目標は、の中にあるものです。この中では、中長期目標として「電柱倒壊による社会的影響が大きい市街地等の緊急輸送道路において、電柱倒壊による道路閉塞を未然に防ぎ、大規模災害時の被害の軽減を図るとともに、救急救命・復旧活動に必要な交通機能を確保する。」とあります。要するに、災害時の緊急輸送路の安全を確保しなければということです。
そこで、藤井先生は、東日本大震災の際に、震災前と震災後で、道路を通行する車の速度の違いを調査されたんですね。そうすると、震災後では、明らかに通行速度が遅くなっているんですね。例えば、直轄国道の緊急輸送道路で無電柱化していない道路は、震災前(2010年9月)の速度が43.9㎞/hなのに対し、震災後(2011年3月)では、33.8㎞/hになっているんですね。約23%も速度がダウンしています。逆に無電柱化済みの路線でみると、震災前(2010年9月)の速度が43.9㎞/hなのに対し、震災後(2011年3月)では、41.2㎞/hになっており、約6.2%減と、ほぼ変わらないんですね。この傾向は、他の補助国道や県道、市町村道でも同様でした。つまり、無電柱化しておけば、大規模災害時に、車での避難や救助などが円滑に進むとともに、2次災害を抑えることができ、さらには復興の速度も速くなる、ということなんですね。この経済効果は重要で、無電柱化の費用対効果を実証するエビデンスになるとのことです。この研究結果は年末までには発表されるとのことで、これが出れば、無電柱化の推進に大いに貢献することになると思います。
日本は自然災害が多い国です。さらに、近年は激甚化しています。災害時に、国民の命と財産を守るためにも、無電柱化の推進は不可欠です!
最後に藤井先生監修の映画のご案内です!『君たちはまだ長いトンネルの中』というタイトルで、キャッチコピーは「高校生たちが日本の未来を問う 社会派青春ストーリー」「常識を刺激する 劇薬青春ムービー」と、なかなか面白そうですね。藤井先生のお薦めです!関東ではすでに公開されているそうです。関西は7月2日から公開です!ぜひ、観てみて下さい!もちろん、私も観に行きます!
*業務時間外は、直接担当者に繋がります。
お困りごとなど、お気軽にご相談ください。
一覧へ戻る