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無電柱化コラム

2017.10.17

100年前の姿を取り戻した、世界遺産”白川郷”

世界遺産“白川郷”の無電柱化に迫る!

無電柱化(電線地中化)工事が完了。100年前の姿を取り戻した白川郷

白川郷と言えば岐阜県に位置する合掌造りで有名な 伝統的建築物群保存地区です。
合掌造りで有名な白川郷で1998年から進められていた無電柱化(電線地中化)工事がようやく終わり、すべての地区で電柱が撤去されました!10年余りの工事期間を経て、遂に100年前の景観を取り戻した白川郷住民の方々の取り組みをご紹介します。

無電柱化へ向けて

無電柱化(電線地中化)工事がおこなわれる前の白川郷には電線が約330本立っていたそうです。そのせいで、せっかくの素晴らしい景観を損なっていました。ですが無電柱化により世界遺産にふさわしい白川郷を目指して、そして、100年前の姿に戻したいという願いを込め「100年前の白川郷をめざす会」が発足しました。
着工当時、国の無電柱化工事の補助対象は、電力、通信密度が極度に高い都市中央部に限られていました。

合掌家屋が点在する荻町地区は、田園風景が広がる典型的な田舎のため、補助を受けるには難しい状況でした。
荻町の電気と電話線は、国道と村道を合わせて延長 約4・5キロ。地中化の総事業費は、当時で村の年間予算の 3分の2に相当する約20億円が見込まれました。
こうした事態を受け「100年前の白川郷をめざす会」は 1998年10月に「100万人署名と100円募金」の活動を スタートさせ、全国に協力を呼びかけました。

国へ直談判、そして完全無電柱化(電線地中化)へ

「台風で電線同士が触れたり、地面に垂れ下がったりして発生した火花が、合掌家屋に燃え移ったら誰が責任を取るのか」と国に直談判していった「100年前の 白川郷をめざす会」。全国20か所以上で講演会を開き、 白川郷の景観保全を訴えていきました。保全運動は全国的な反響を呼び、署名・募金活動から間もなく、 国は補助事業として認め、地中化工事が始まりました。

2009年7月から地中化に必要な最期の管路埋設工事が進み、11月中旬までに約600メートルの管路を埋設しました。共同テレビ用の線(延長約1.2キロ)も前倒しして、2009年度中に地中化されています。 総事業費費は、当初の見込みより半分以下の約9億円にとどまる見通しだそうです。

写真で見る白川郷の無電柱化「before」→「after」

下の2枚の写真は白川郷の一角の写真です。上と下で決定的に違うのは電柱・電線が”ある”か”ない”かですね。 白川郷のように約10年という長い年月を 経て無電柱化(電線地中化)が行われた地域は数多くあります。このように、一目見てパッと分かると思わず感嘆の声を漏らしてしまうかもしれませんね!


before


after