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無電柱化コラム

情報誌グランじお ,無電柱化ニュース ,

2020.04.10

情報誌”グランじお”45号~最新情報を毎月お届けしています!~

今月の内容は…

無電柱化工事が終わっても、なぜ電柱抜柱までに時間がかかるの!?
じおブラリー:日本経済30年史~バブルからアベノミクスまで~ 山家悠紀夫 著
じおの羅針盤

「地球環境を良くしたい!美しい街をつくりたい!」
そんな思いを持ったメンバーが、“無電柱化(電線地中化)”のホットな情報、お役立ち情報を毎月お届けしています!

ご興味の在る方は、メールアドレスを教えていただければ、無料でお送りいたします。
お問い合わせフォームより、お気軽にお申込みください。
詳しい内容は、この下をごらんください。

 

グランじお45号

新型コロナウイルスが全世界に広がり、人類が英知をふりしぼって立ち向かう状況に直面しています。日本でも感染者が増加し、経済活動が制限されています。PCR検査の受診件数がヨーロッパ・米国・韓国などと比べて極端に少ない、緊急事態宣言の制限が弱く、これでは効力にならないなどと批判されていますが、日本は、合理主義的な欧米の考え方とは異なり、連帯主義で何事も話し合って解決しようとする傾向があります。
無電柱化も「合意形成」が課題の一つとしてあげられていますが、話し合いによって最善・最良の方法が「無電柱化すること」と地域で判断されていくことを期待しています。

先斗町では超スピード対応で抜柱まで完了!!
無電柱化工事が終わっても、なぜ電柱抜柱までに時間がかかるの!

こんにちは!
先日、京都の先斗町を見に行ってきました。
北側は電柱電線が撤去され、「これがあの先斗町!?」と驚きます!
先斗町歌舞練場の前から南を向いてみると、電柱電線がなく、「先斗町に空がある!」という感動があります(笑)

実は、下の写真(右)の歌舞練場と書かれている塀のような壁の下にトランスが入っています。以前は写真(左)の写真のような感じでした。
2015年に先斗町の無電柱化事業は着工が決定され調印式が行われ、実際の工事の着工は2017年から始まりました(先斗町まちづくり協議会HPより)。着工から3年で抜柱、というのは電線管理者も前例にとらわれない超スピード対応ですね!
先斗町に反して、なぜ抜柱までに時間がかかるのか?「無電柱化は計画から抜柱まで平均7年かかる」と言われています。

ジオリゾーム大阪営業所前の広域緊急交通路である国道479号線の無電柱化は2014年に管路工事が完了していますが、工事完了から6年たった今も電柱が立っています。トランスは既に設置されているのに…。この差って何??と思わずにいられません。
総務省行政評価局が2014年8月に『無電柱化対策に関する調査』をされており、資料が公開されています。その中で問題点と問題提起がされています。

右の写真が、現在の先斗町歌舞練場の看板。看板の下にトランスが隠れている(案内板の下のところ)。開閉ができて、メンテナンスできるようになっている。
左の写真が、以前の先斗町。看板奥にガッツリ電柱と電線、トランスも設置されている。

 

<地域において改善すべき問題点>
●電線共同溝完成済み箇所の電柱 電線が未撤去 ・電線が未撤去
●電線共同溝完成済み箇所における占用許可の手続きが遅延
●電線共同溝の管理が不適切
●緊急輸送道路における無電柱化が低調

<全国的な課題について問題提起>
●無電柱化の様々なニーズを考慮したより適切な指標の設定
●電線共同溝完成済み箇所における電柱・電線類の撤去の徹底

さらに、近畿管区行政評価局の資料の中には下記のような内容もあがっています。
事業完了から電線共同溝事業の占用許可までの期間について(工事完了から抜柱までの期間)大阪国道事務所管内調査対象箇所数7か所のうち、1年未満で抜柱されたのが1件、その他6件はそれ以上、4年以上かかっていたものも1件あったとのことです。抜柱は、架空の電線を地中の管路に敷設して電気を送れることを確認し、各需要者への配電の切替工事をしてからでないとされません。

電線が地中の管路に敷設ができない理由は、
「本体管路の不良発見、敷設工事中断中」
「敷設工事中、一部箇所で信号機の引込み管路が未整備で国道事務所と警察が協議中」
「道路照明等の引込み管路が未整備で、敷設工事を中断中」などと書かれています。

「!?」の事例も…

「占用予定事業者が敷設していないため、架空線や電柱の撤去ができないもの:大阪市 1 か所」という内容も書かれています。

具体的に示すと…
大阪市が管理する同市道西淡路南方線(整備延長:0.9 ㎞、箇所の所在地:東淀川区西淡路1丁目~西淡路4丁目)は、平成 23 年3月に事業が完了し、ほとんどの区間は既に抜柱済みとなっているが、一部の区間(約 0.1 ㎞)において、関電が管理する電柱が、道路の中央分離帯に3本、歩道に3本(うち1本は架空線等がない裸の電柱)立っており、これら電柱を撤去できない理由について、関電では、電柱に架設されている架空線が撤去されていないためであり、撤去され次第抜柱するとしている。
要するに「電線管理者がやってなかった。道路管理者も特に何も言ってなかった」ということでしょうか…!?
先斗町の事例のような電線事業者の対応の変化に今後期待します。

相談無料の無電柱化に関するお問合せは、下記までお気軽に。

大阪営業所
TEL (06)6381-4000
担当:井上・村上・夏目・柳川

東京営業所
TEL 03-5606-4470
担当:望月

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