- 無電柱化工事
2016.03.24 | 社長
お元氣様です!
お彼岸も過ぎて、三寒四温で、暖かくなったり、冷え込んだりですね。東京は開花宣言も出て、桜がちらほら咲いています。
さて、無電柱化推進法案の国会提出が待ち遠しいこの頃ですが、無電柱化についての基本的なことをお話ししたいと思います。そもそも、無電柱化と言われ出したのは、最近(平成16年)のことなのです。それまでは電線類地中化と言っていました。下記の図参照。
無電柱化推進計画:国土交通省HPより引用
無電柱化という言葉が使われるようになったのは、平成16年の第五期計画からなのです。ではなぜ、無電柱化というようになったのか?それは、下記の図を見てください。
電柱化計画と公共工事予算
第4期電線類地中化5カ年計画が始まった平成11年から、長引く不況のあおりを受けて、公共工事予算は横ばいから急激に減少しています。そのため、国土交通省は、電線類地中化だけでなく、電柱・電線を見えなくする“無電柱化”である、裏配線・軒下配線も計画に含める無電柱化推進計画にシフトチェンジ(拡大解釈)をした。
裏配線や軒下配線は、電線類地中化よりもコストが安く済むのがその理由だろう。ただ、これらの方法は、電線を埋設するわけではないので、電柱や電線が持つ、潜在的なリスクを軽減するだけでなく、裏道や軒下へ逃がすという、いわゆる先送りをしているだけなので、個人的には認めがたいと思っています。
軒下配線は、ヨーロッパの主要都市でも使われている工法なので、ケースバイケースではありますが、やはり、無粋な電線は地中に埋めるのが、メンテナンスや防災、劣化を防ぐという観点からも重要と考えます。
いずれにしても、電柱・電線を無粋で何とかしないと!という意識を全国民が持つことが重要だと思います。日本の空が安全安心で美しくなるように顔晴ります!