もっと知りたい!
無電柱化コラム

2017.10.05

美しい景観デザインを取り入れた住宅地の無電柱化事例

無電柱化(電線地中化)されたランドスケープデザインの住宅地 in福岡県

南斜面の丘陵地に開発された、計画戸数281戸の住宅団地です。各宅地の規模は100坪以上。米国の建築家を起用して、北米のような美しいランドスケープデザインの街並みを創出するために取組まれた高級住宅地です。

メイン道路沿いのランドスケープデザイン

・ 寄棟に急勾配の切妻屋根を組み合わせて、南傾斜の斜面にリズミカルに家並みが続き、遠方に山並みの稜線がみえます。
・281戸のコミュニティを象徴する、風格のある街並景観形成 。
・無電柱化された街並は、スカイラインが開け、眺望を取り込んだランドスケープデザインを存分に発揮。

山並みを借景としたランドスケープデザイン

・緩やかに湾曲した道路のその遠方には里山を望みます。
・歩道に融合した芝生のフロントヤードがある街並みは、北米の街並みを彷彿 。
・電線類は歩道の下に埋設して無電柱化(電線地中化) 。
・フロントヤードは道路境界より2mセットバックし、芝生仕上げ 。
・緩やかに湾曲した道路の前方には里山をとらえ、見事なランドスケープデザインを構成しています。

街並の景観美が徹底して追求され、北米風の街並が具現。無電柱化(電線地中化)されていて、カーポートは総てビルトインガレージです。安易なシェルターの設置などは協定で禁止されています。道路沿いは芝生によるオープン外構で北米風なフロンとヤードを形成。管理組合が結成されていますが、集中浄化槽の管理が主であり、景観管理は各戸の自主管理になっているということです。築約20年経過しているにもかかわらず、建物のメンテナンスや植栽の管理は実に行き届いています。
我が街としての愛着、我が街を誇りに思う心「シビック・プライド」の高い理想的な街づくりの一端を見ることができます。

無電柱化(電線地中化)されたランドスケープデザインの住宅地
in多摩ニュータウン唐木田 街びらき地区

■事業展開:平成10 年頃、多摩ニュータウン唐木田地区
開発の街びらき地区として特別に企画されたプロジェクト
■街並計画:建築家の起用と十数社の参加企業による共同分譲事業
■我が街の顔「コミュニティ道路」:車道と歩道のバリアフリー、歩道と宅地のアプローチやカースペースとの融合など、これまでわが国に無かった新しい道空間が計画された。このような景観形成に優れた手法は後に、なぜ全国的にも多く普及しなかったのでしょうか。
■遠景を取り込んだランドスケープデザイン:道路幅員は均一の幅員でありながら、車道部は直線化を避けピンコロで曲線を描きながらデザインされ、植栽帯と合わせて公園のように計画されています。遠景に里山を取り込み、電柱のないストリート景観は高級感溢れ美しい街並み景観を形成。
■街並み:宅地廻りの土留め、歩道、車道部のピンコロなど素材感を活かした自然石が多用されました。

公園のようなストリート景観


▲公園のようなストリート景観 平成14 年1 月撮影

・歳月を経るごとにその魅力が増し、資産価値としても極めて高い評価を得ていると思われます。
・道路は宅地と歩道が融合して、左右に庭先の延長のようにデザイン。
・道路計画の考え方次第で、宅地と道路が融合した公園のようなコミュニティ空間を創出。

景観と安全に配慮、直線道路を避けた道路交差点


▲直線道路を避けた道路交差点 平成14 年1 月撮影

・長い直線道路を計画的に交差点をずらして豊かなストリート景観を形成したもの となります。
・無電柱化(電線地中化)された街並みに表情豊かな建物が生垣や街路樹を伴って遠景の里山へと連続し、多摩丘陵にふさわしいランドスケープデザイン形成 。
・直線道路の前方には、アイストップとして生垣越しにトンガリ屋根の建物が建立 。

無電柱化(電線地中化)されたランドスケープデザインの住宅地
in20 年後の「シーサイドももち中2街区」 九州福岡

■街並計画:宮脇檀建築研究室の総合監修によるランドデザイン&デザイン指針による街並計画で実施。
■ランドデザイン:ボンエルフ道路を採用しコモンの緑地やフットパスと組み合わせて、宅地と道路空間が見事に融合したこれまでわが国に無かった新しい住環境を創造。その手法は後に全国の開発地に大きな影響を与えました。
■ランドスケープデザイン:築20年経過しているものの樹木もしっかり管理され、自然石や燻し瓦などの素材感を活かした街並みは、高級感溢れ緑まばゆい美しい街並み景観を形成。
■エリアマネジメント:米国のH.O.A 並みに管理組合によりしっかり景観マネジメントがおこなわれています。
■経年美化:経年後を見越して街並みが劣化しないように宅地廻りは自然石と生垣を中心に、道路や外構には素材感を活かした燻し瓦が使用。

ストリート景観


▲ボンエルフ道路のストリート景観  平成24 年6 月撮影

・歳月を経るごとにその魅力が増し、資産価値としても極めて高い評価を得ています。
・左右にコモン(グリーンスポット)を確保し、一般的な宅地開発では不可能な圧倒的に緑量の多い街並み景観を創造。
・経年後の成熟した街並みの創造は、景観マネジメントが徹底されて可能となります。全国的にも極めて少ない事例です。

ゲートツリー


▲住環境を創造するコモン(グリーンスポット) 平成24 年6 月撮影

・道路交差点のコモン(グリーンスポット) 内のコミュニティを象徴するクスノキ。
・無電柱化された街並みに悠然と佇む様は、高級住宅地であることとコミュニティの気品が漂う地域ブランドを形成。
・自然石の石積に生垣、手入れの行き届いた庭木で構成された街区は、日本の伝統的な美しいお屋敷街を形成 。

一覧へ戻る