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無電柱化コラム

国内の事例 ,国内外のまちづくり ,

2017.10.05

滞在型市民農園の無電柱化:フロイデン八千代の電線地中化への取り組み

菜園や田舎暮らし生活のできる『第2の故郷』として人気のある、ドイツのクラインガルテンをモデルに建設された兵庫県多可郡多可町の「フロイデン八千代」の無電柱化(電線地中化)について取材しました。

クラインガルテンとは?

クラインガルテン(klein garten)とは、ドイツ語で『小さな庭』という意味をもっています。もともとはドイツにおいて1864年に最初の『シュレーバーガルテン協会(クラインガルテン協会)』が作られ、ドイツ各地に広まりました。そこでは、野菜や果樹、草花が育てられ 、多くはラウベ(laube)とよばれる小さな小屋が併設されているのが特徴です。日本では平成4年くらいに日本最初のクラインガルテンができました。以来、各地の自治体で主に小さな宿泊施設付きの市民農園と定義されました。温泉施設やスポーツ施設を併設されるところも多く、自然回帰運動の拠点になっています。家族の原点のつながりや、子ども孫達への豊かな自然教育の場や、老後の生き甲斐等を担う、大きな役割を果たしています。大きな費用をかけず、また商業ベースの観光ではない、菜園や田舎暮らし生活のできる『第2の故郷』が作れ、自然の息吹を味わいつくす体験をすることができます。

フロイデン八千代とは?

兵庫県多可郡多可町八千代区に位置し、豊かで美しい自然に囲まれ、自由な滞在生活を通じて、農業体験、ワークシェアリング等が行える、滞在型市民農園です。
・半農(自己完結型の農業)
・半勤(ワークシェアリング)
・半X(主観的幸福感(自己実現)をもった生き方)
この全てを満たす、田舎暮らしを求める都市住民の新たなライフスタイルを提供しています。

詳しくは、以下のページでご確認ください。
日本クラインガルテン研究会:http://archive.fo/wj2yW
フロイデン八千代:https://freuden.jp/

フロイデン八千代の電線地中化について

都会の喧騒を離れ、田舎でのんびりとした生活を送りたい方に、場を提供するフロイデン八千代。
そこでは、無電柱化(電線地中化)も行われていました!
それでは、取材した内容を以下の4点で説明していきます。
――――――――――――――
1.無電柱化(電線地中化)された時期
2.無電柱化の費用負担
3無電柱化、ケーブルの管理
4. 事業の今後について
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1.無電柱化(電線地中化)された時期

第一期工事が行われた、平成4年に無電柱化(電線地中化)がなされたそうです。当時から、都市住民が自然に囲まれた田舎暮らしを体感するというコンセプトであったので、電線・電柱をなくすために無電柱化(電線地中化)を同時に行おうと決めておられたそうです。

2.無電柱化(電線地中化)の費用負担

国の助成金と、施設利用料に含まれているそうです。

3.無電柱化(電線地中化)設備、ケーブルの管理

事業主体は、多可町ですが指定管理者に委託するとのことで、フロイデン八千代 管理組合の小牧さんという方が、無電柱化(電線地中化)設備とケーブルの管理をなさっています。

4. 事業の今後について

現在、フロイデン八千代は満員(60戸)で約100名の方が予約待ちの状態だそうです。これは、「自分で作ったものを自分で食べる」ということに魅力を感じられる方が多いからだそうです。少子高齢化が進む中、子供もお年寄りも自然の中での暮らしを体験できるこのような施設は、今後どんどん需要が高まってくると思います。しかし、投資されたお金に対してリターンが少ないため、国・町も予算を出してくれず、このような施設を広げていくのは難しいとおっしゃっていました。

 

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