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無電柱化コラム

2017.08.30

側溝の整備と、電線類地中化の両方を一挙に解決する、新しいシステム「D.D.BOX(二層側溝型配管方式)」

D.D.BOX(二層側溝型配管方式)とは

コンクリート製品メーカー(株式会社イトーヨーギョー)とNPO法人電線のない街づくり支援ネットワーク(以下NPO)が共同で開発した方式で、懸案の側溝の整備と、電線類地中化という両方の要求事項を、一挙に解決する、まったく新しい電線類地中化システムです。

D.D.BOXとは上部に側溝の機能を持たせ、下部に電線類を配管する空間を有した2階建ての管路収納側溝です。

現在、電線類地中化は国道や県道など幹線道路や観光地を中心に実施されていますが、生活道路などの細街路については全く進んでいないと言っても過言ではありません。細街路の無電柱化が進むためには、細街路に対して有効な電線類地中化手法が必要になってくると思います。

D.D.BOXの利点を挙げると側溝という既存埋設物とは無関係な工事になるので、工期や工事費の圧縮することができる点や掘削作業が無くなることで施工性・復旧が容易になるという点などです。
また、欠点としては、未知の技術に対して電線事業者の腰が非常に重く、検討に長期間を要することや、引込部分の施工性や配線部分の管理に難がある点などが挙げられます。

D.D.BOX 試験施工

2012 年11 月、「D.D.BOX」を初めて施工しました。D.D.BOX は、道路側溝を上下に仕切り、上段を側溝として、下段を電線類収納スペースとして使用するもので、NPOの助言をうけながら開発されたものです。

今回の施工場所は、同社工場敷地内(岡山県瀬戸内市長船町)で、隣接する地元自治会敷地への配電線の地中化区間、約56mのうち36mにD.D.BOX を使用しました。施工期間は2012 年11 月中旬~12 月上旬で、実働15 日でした。
D.D.BOX以外の部材(ハンドホール、管材)はNPO会員会社が販売されているものを使用、既存部材へのD.D.BOXの適合性の確認もあわせておこないました。施工は通信土木関係の施工会社様が担当、ほぼ当初想定されていた工程どおりに完了しました。
D.D.BOXの施工は道路側溝の据付とほぼ同じ要領ですが、D.D.BOX特有の施工手順である水路底板工についても、施工者や見学者がおどろくほど迅速に施工が完了しました。また、ハンドホールとの取合い部の施工や、管路布設工も、ほぼ想定されたとおりに完了、良好な施工性が確認されました。

<施工工程>

 

 

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