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無電柱化コラム

2017.10.17

観光まちづくり:日本各地の観光地で無電柱化が行われています

観光地の無電柱化事例

沖縄県国際通りの無電柱化

沖縄県の 観光名所、国際通りの無電柱化(電線地中化)の事例を紹介していきます!
国際通りといえば 観光客に人気の、 お土産屋さんがたくさん並ぶ地域。 無電柱化が 完全に完了したのが 平成18年(2006年)とのことで… なぜ、国際通りは 変貌を遂げたのか?その取り組みとは どういうものなのでしょうか?

沖縄国際通りの無電柱化とその効果

国際通りは一般の買い物客はもとより観光客等の歩行者がかなり多く、そのわりには歩道が狭い…

電線共同溝を整備して電線類を地中化することにより歩道の有効幅員を広げるほか、現況全幅員18mの中で歩道を4mから75cm程度広げることに!

また、歩道舗装をグレードアップし、さらにこれまで電柱に共架されていた照明灯についてもデザインに配慮したほか、要所に歩行者溜まりとしてポケットパークを設置することにより、安全で快適な歩行空間の確保に努めている!

国際通り活性化プラン シンボルロード整備事業

沖縄県が施行者となり、安全で快適な街路空間の 形成と、中心市街地の活性化を図り豊かで活力ある まちづくりを推進するため、国際通りにおいて シンボルロード整備事業を進めています。
シンボルロード整備事業の目的は、ゆとりとうるおいの ある都市づくりを積極的に推進するため、都市の顔となる 街路を「シンボルロード」と定め、地域の特性を活かした 整備を行うことで、市民の憩いの場、コミュニケーションの場、 祭りの場など、その土地のシンボルとなる空間を形成しようというものです。国際通りにおける整備内容は、歩道の拡幅及びタイル舗装による景観整備、無電柱化、歩行者溜まり(ポケットパーク)の設置などです。

鎌倉市小町通りの無電柱化

古都・鎌倉で最もにぎやかな繁華街「小町通り」で進められている無電柱化(電線地中化)工事で、JR鎌倉駅の東口広場から約七十メートルの第一期分が完成。行き交う観光客や市民らの頭上に張り巡らされていた電線が消えた。二年後には小町通りすべての工事が終わり、すっきりした町並みとなる。無電柱化は、観光都市の玄関口にふさわしい景観づくりと、地震などの防災対策が目的。電柱に張られた電線や電話線、有線テレビ用ケーブルなどを、道路下に埋設した管に収める。

鎌倉市の整備計画では、同広場から鶴岡八幡宮近くまでの約六百メートルの通り全体を2007~2011年度の五年間で完成させる。事業費は、本体工事費で約六億四千万円。市内では、若宮大路と芸術館通りに次いで三番目。

無電柱化に合わせ、夏場の暑さ対策として、路面を熱がたまりにくい遮熱(しゃねつ)舗装にするほか、道路幅が約五メートルと狭く、電力変圧器(トランス)を路肩に置けないため、街路灯を取り付ける柱に設置する計画だ。

■参照■
(2010年5月12日 東京新聞)

このニュースを受けて、鎌倉市に対し無電中化についてインタビューを行いました。

鎌倉市電線地中化インタビュー

Q 現在鎌倉ではどのくらい無電柱化(電線地中化)が進められているか?
A 大船で二ヶ所、鎌倉地区では「小町通り」が地中化されている。

Q 今後の地中化の予定は?
A 平成23年度までに鎌倉駅の東口広場から鶴岡八幡宮近くまでの約600mを無電柱化(電線地中化)する計画だ。その後はさらに無電柱化を200m延伸させたい。

Q 無電柱化(電線地中化)事業で苦労された点は?
A 今回、無電柱化した道路は幅員が5mで歩道もないため地中化の際に必要な柱状型機器をどこに設置するか、また商店街であったので作業時間に制約があるなどの問題があった。

Q 無電柱化に関して市民の声はどの程度あったか?
A 一般に無電柱化(電線地中化)には市民主体のものと、行政主体のものがある。鎌倉市は後者である。もちろん「無電柱化に賛成!」という市民の総意はあった。しかし自分たちで進めていこうというところまでは至っていない。市民主体で行っている自治体では柱状型機器の設置場所を市民が提供するという話も聞き羨ましく思う。そういう意味では市民主体で進めていく方が明らかに事業が進めやすいとは思う。ただ鎌倉市は市民の総意を得て無電柱化を勧めていくというスタンスで行っている。

愛知県犬山市犬山城の無電柱化

愛知県犬山市では、無電柱化(電線地中化)等で観光客数が35%増とのデータが得られました。

2010年、『犬山市の国宝、犬山城を春の観光シーズン(3~5月)に訪れた観光客が、過去10年間で最高の13万5392人に達していたことが、市観光協会の調べでわかった。

犬山城は1537年に織田信長の叔父の信康が築城した3層4階の望楼式の山城。現存する天守閣としては、全国で最も古いことで知られる。

春の観光シーズンの入場者数をみると、10年前は6万人台だったが、城下の本町通り筋などの電線地中化が始まったのを機に増え始め、2006年の6万7295人から4年で倍増し、昨年の9万9877人と比べても35%増となった。昨年1年間の年間入場者数は31万4000人で、このペースでいけば昨年を大きく上回りそうだ。

大幅な増加について、観光協会職員は「戦国ブームで本物指向の観光客が増えたうえ、名鉄などとの観光キャンペーン相乗効果があった。ゴールデンウイークには駐車場前で大渋滞となり、秋の観光シーズンに向けて駐車場対策を急ぎたい」と話している。』
(読売新聞 2010年6月12日)

無電柱化(電線地中化)の効果絶大ですね。一年で35%増とは!!いまや「観光地×無電柱化」は常識化しつつあるようです。

江戸の情緒溢れる深川地区の街の無電柱化(電線地中化)

東京の江東区は江戸の情緒溢れる深川地区の街を活性化して新たな観光名所にしようと、「富岡地区まちおこしプラン」作成や無電柱化事業を行っています。門前仲町や富岡町を中心とする深川地区で、電柱36本を地中に埋める事業に取組むそうです。 平成17年から計画が始められ、平成22年に完成しています。

実際に歩いてみましたが、大通りはほぼ無電柱化されていて、富岡八幡宮は電線が無くとても情緒ある雰囲気になっていました!

防災の側面、歩道の道幅を広げるバリアフリーの側面や江戸の町並み再現という景観的側面と様々な点で無電柱化(電線地中化)がまちづくりに関係しています。

門前仲町は江戸時代から富岡八幡宮の門前町として栄え、今も下町情緒溢れる商店街があります。富岡八幡宮で開かれる深川八幡祭りは江戸三大祭の一つに数えられ、多くの方が見物にいらっしゃるようです。

近くにある深川不動堂は赤鳥居が目を引き、毎月1、15、28日の縁日も人で賑わいを見せています。電柱がなくなってスペースがひろくなり、地域の方だけではなく観光客も笑顔になっていますよ!(^O^)

今度の連休には、無電柱化が進んで歩道も歩きやすくなった江戸深川を散策して江戸の情緒を楽しんでみてはどうですか??

湯布院町・「湯の坪街道」の無電柱化実験

大分県由布市、湯布院町・「湯の坪街道」では、道路環境向上実験事業で無電柱化で歩きやすいまちづくりが実験されています。
『地元住民や観光客が安心して歩け、すっきりとした景観づくりにもつながる道路のあり方を考えようと、由布市は同市湯布院町川上の「湯の坪街道」で電柱を撤去する道路環境向上実験事業に取り組む。今月中にも地元各団体の代表や市などで検討委員会を作り、九電やNTTなどの意見も聞きながら具体的な無電柱化(電線地中化)の方法などを検討する。

◇100メートル区間で実験的に
JR由布院駅前と金鱗湖周辺を結ぶ湯の坪街道の沿線は、旅館や飲食店、土産物屋が建ち並び、由布岳も望める人気スポット。だが、週末には観光客や自動車などで混雑し、地元住民も車の出し入れに困るほど。また、車を避ける歩行者が側溝のふたの穴にハイヒールをはまらせて足を痛めることもあった。

そこで、狭い道路を有効に使ってもらうため、電柱撤去や透水性素材を作った側溝ふたの採用などの道路改良構想が持ち上がった。一方、観光業界などからも電線地中化を求める意見が出ており、国の「きめ細やかな臨時交付金」5000万円を使い、100メートル程度の区間で実験的に事業化することにした。

無電柱化(電線地中化)には、電線地中化や店舗・住宅の軒下に電線を通す方法、電線を店舗・住宅の裏側に付け替えるなど、何通りかの方法がある。ただ、道路幅が5メートルしかないこともあり、それぞれの場合に課題があるという。

今後、具体的な工法などを検討した後に設計作業に入り、観光客が比較的少ない来年の正月休み明けにも着工。年度内に工事を終わらせて効果などを検証し、道路改良方法などを決める判断材料にする。』
(毎日新聞 2010年6月14日)

忍者のふるさと三重県伊賀市で、無電柱化を検討

「忍者のふるさと」で知られる三重県伊賀市は、上野中心市街地で東西に伸びる本町通りについて、電線の撤去による景観向上を検討しています。

通りは昔ながらの街並みが残り、10月の上野天神祭では楼車(だんじり)や鬼行列も巡行する“目抜き通り”。市の市街地対策課は、11年度の予算計上を目指して地中化などの工法を検討しています。 電線の撤去は、地元住民が市に要望を続けてきました。

 上野西部地区住民自治協議会の八尾光祐会長は「楼車の映える街並みに電線は好ましくない。自動車の通行もスムーズになり、実施されればありがたい」と話しています。電線は、地中化のほか、民家の軒先を通す▽通りに面していない民家の裏手を通す--などの方法を検討しています。

同課は「立地の制約もあり速やかな着手は困難だが、中部電力と協議しながら進めたいとしています。
(毎日新聞 2010年1月22日)