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2018.05.30 | スタッフ

「在所に惚れよ!」無電柱化でゆたかな街並みを競い合える日が来るか?

こんにちは!井上Sです!!

九州と四国が梅雨入りしましたね。平年より1週間ほど早いようです。大阪は今日もムシムシとしています。「そういえば、梅雨ってこんな感じだった…」という感覚です。

↑先週、社員研修旅行で滋賀県五個荘町へ行ってまいりました。五個荘金堂地区は近江商人を多数輩出した土地であり、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。町の中には舟板塀や白壁をめぐらした蔵やお屋敷があり、掘割にはコイが泳いでいました。

■滋賀県五個荘町「在所に惚れよ」…初代伊藤忠兵衛のことば

近くの近江商人博物館では「家訓」の展示をしていました。その中で伊藤忠や丸紅を創業した初代伊藤忠兵衛が「人生成功論」として

一、在所に惚れよ

一、仕事に惚れよ

一、女房に惚れよ (=家庭、全店員を大切にという意味だそうです。)

と遺していました。

電柱電線はありますが、まさに五個荘は「惚れこんでしまう」ようなゆたかな街並みでした。

■近江八幡市…軒下配線で街並みに惚れた!

↑無電柱化に熱心な近江八幡市にも行ってきました。旧城下町の東よりの、新町筋、八幡堀周辺、永原町筋に八幡山南麓の日牟礼八幡宮境内地を加えた約13.1haの範囲が重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。こちらは無電柱化されており、すっきりと街並みと空が見渡せます。軒下配線されていました。

 

さて、5月26日の朝日新聞の社説に無電柱化のことが取り上げられていたようです。

「…日本初の電線のないまち」をめざす兵庫県芦屋市は、埋め立て地を中心に電線の地中化を進め、市道の無電柱化率は12・4%まで進んだ。京都市は古都の風情を残すため、先斗町(ぽんとちょう)などで電柱の撤去を始めている。 

全国の首長約280人による「無電柱化を推進する市区町村長の会」は来月、東京で総会を開き、情報共有などを進める。

 安全で災害に強く、景色も美しい。そんな街づくりを、各自治体で競い合ってはどうか。」

(朝日新聞社説より抜粋)

先斗町の無電柱化工事については過去ブログでも取り上げていました。

□ガタガタ震えながら真夜中の低コスト手法の視察を終えて、今後取り組むべき課題について考えた。(2017.12.21)

↑先斗町の幅員は狭いところで1.6m。ここでできればどこでもできる、といえるほどの狭隘道路です。

↑先斗町の道の両脇には飲食店が連なり、京都でも電力消費が多い場所です。

12月に見学させてもらったのは↓下図のような場所です。

高圧の電気の管路(KGPφ125㎜×2条)を砂で埋め、埋設シートを敷設し、その上に小型ボックスを設置する工事です。

先斗町で使用される小型ボックスの特徴は長さ50センチメートルと短いことです。これはトラックも入らないような狭隘道路で人力で運べる重さにするためにこの長さになったとのことです。

低コスト手法の小型ボックスが設置されていますが、超狭隘道路で人力施工、夜間工事…ということもあり結果的に高価な無電柱化工事となっています。

その土地にあった無電柱化の形が検討され、朝日新聞の社説の最後にある「安全で災害に強く、景色も美しい。そんな街づくりを、各自治体で競い合ってはどうか。」という部分が早急に実現し、魅力的な街並みが増えていくといいですね!

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