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2020.09.08 | スタッフ

証明します!無電柱化は地震・津波・液状化に強い!

こんにちは!先日、自転車で家から10km先の公園までお散歩に行った柳川です。さすがに帰りは電車で帰りたくなりました…。

本日はよく謳われている「無電柱化は地震に強い」をある記事を参考にして証明していきたいと思います。この言葉、無電柱化のメリットとしてよく聞きますよね。私もお客様から無電柱化の良いとこってなに?と言われると開口一番にこう答えています。そのぐらい地震大国日本にとって地震に強いとはインパクトを与えます。

参考記事■日本地震工学会論文集.「東日本大震災における電気通信土木設備の被害状況に関する報告書」.平成24年度版、2012.

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jaee/12/5/12_5_55/_pdf , (参照 2020-09-08)

津波エリアによる被災

今回は、2011年3月11日に発生した東日本大震災における架空設備、地中設備の被災率について比較していきます。

まずは津波エリアです。以下の表をご覧ください。

この表で比較すると被災率は一目瞭然です。電柱などの地上設備の被災率は44%であるのに対して、地中設備である管路やマンホールは平均約3%の被災率でした。

「津波による被災事象として、地下設備である管路、マンホールでは、洗堀に伴う流出、露出、折損、離脱がほとんどであり、津波エリアにおける被災率としては3%程度であるが、地震動による被災を除けば、津波そのものによる被災率は1%程度であった。(中略)地上設備である電柱を見てみると、被災率は44%と被災率が高くなっている。全体的な傾向として津波エリアにおいては、地上設備に比べ地下設備の被災率が1桁以上低いことが確認できる。なお、今回の分析の対象は、浸水エリアに存在する設備としており、今後、浸水深さと被災状況の関係など詳細な分析を進めて行く必要がある。」

上記より今回の対象地は浸水エリアであったにも関わらず、地中設備の被災率は低い数値を示しています。地中設備は埋設している分、地下水や津波などの水災害に弱いという理論を一蹴しています。よく考えてみてください。皆さんの目の前にある電柱や電線も雨などに濡れても何の影響もないですよね。むしろ、架空線の方が上空に張られている分、とても危険なのです。

液状化エリアによる被災状況

次は液状化エリアにおける被災状況です。液状化現象とは、ゆるく堆積した砂の地盤に強い地震動が加わると、地層自体が液体状になる現象のことです。液状化が発生しやすい場所は、地下水位の高いゆるく堆積した砂地盤などで、海沿いの低湿地で発生しやすいと思われていますが、条件を満たせば内陸の平野部でも発生します。液状化が生じると、砂の粒子が地下水の中に浮かんだ状態になり、水や砂を吹き上げたりします。また、建物を支える力も失われ、比重の大きいビルや橋梁は沈下したり、比重の小さい地下埋設管やマンホールなどは浮力で浮き上がったりします。水が抜け去ると、砂は締めかたまり、元の状態かもう少し締まった状態になって、支持力を回復します。

こちらの図が液状化エリアにおける被災状況です。

「液状化による管路の被災事象としては、継手の折損、離脱、土砂流入がほとんどであり、被災率は 4%程度であった。マンホールの被災事象としては、首部ずれ、ダクト口剥離、管路突き出し、側壁ひび割れが確認されているが、本体強度を失うような被災は確認されていない。被災率は、19%程度であった。(中略)計測震度は、東北に比べて低いものの、液状化エリアでの被災率は、高くなっている。計測震度の大小よりも、液状化現象の有無が被災率に影響を与えることが報告されており今回の被災状況からも同様の傾向が確認できる。」

上記より液状化エリアでは被液状化エリアより被災率は高くなっています。それでも地中設備における被災率は低いものとなっています。

以上より、地中設備は地震災害に強いことが分かりました。

最後に

ジオリゾームのHPには他にもこのようなページがあります!

ジオリゾームの新商品「1PPONでも無電柱化」

5~10区画ほどのミニ開発でも無電柱化できます

実績とお客様の声

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