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無電柱化コラム

当社の取り組み ,

2022.02.16

無電柱化とSDGsの関係

SDGsとは

SDGs(Sustainable Development Goals)は2015年9月の国連サミットで採択された国際目標で、持続可能な世界を実現するための貧困や不平等、不公正の撲滅、気候変動への対応など17のゴール・169のターゲットから構成されており、「地球上の誰一人として取り残さない」ことを誓っています。 気候変動やエネルギー、健康や雇用といった先進国でも深刻化している課題なども取り上げており、すべての国を対象としていることが特徴の1つです。

SDGsは世界中の企業、政府、地域社会など、地球上のすべての人を対象とした共通目標であり、人類と地球の繁栄の実現をめざす具体的な行動計画です。 企業においても、事業活動全体を通じて社会課題の解決に貢献することが求められています。当社でも本主旨に賛同して課題解決に向けた取り組みを行っています。

SDGsについて詳しくはこちら:国際連合広報センターHP(外部リンク)

無電柱化とSDGs

無電柱化とは、道路の地下空間に電力線や通信線を埋設する電線類地中化や表通りから見えないように配線する裏配線などの方法により道路上の電柱や電線を設置抑制し、撤去することをいいます。国の無電柱化事業は2016年に無電柱化の推進に関する法律が施行され、令和3年度からは第8期無電柱化推進計画のもと進められています。

無電柱化のメリットは、道路の防災性能の向上、良好な景観形成、観光振興、通行空間の安全性・快適性の確保、不動産価値の向上など様々なものがあります。

例えば、災害時の倒壊した電柱や電線は住宅を損壊させる可能性があるだけでなく、緊急車両や救援物資の輸送路を塞ぐといった二次災害を引き起こし、救助・復旧活動にも大きな影響を与えます。無電柱化の推進によりこのような災害を未然に防ぐことができます。そして、持続可能な災害に強いまちづくりとレジリエントなインフラの整備に貢献します。

無電柱化事業に対応する主なSDGsカテゴリー

無電柱化は、SDGsで設定されている17のゴールのうち主に以下の3つのカテゴリーに該当すると当社は考えます。

9.産業と技術革新の基盤をつくろう

道路や上下水道、電気・通信、ガスといった生活インフラは日々の生活を支えるだけでなく、経済成長の基盤ともなります。無電柱化を推進し、災害に強い強靭な生活インフラを整備することで、持続可能な産業化を推進するとともに、技術革新の拡大を図ることが可能となります。

また従来、電線を収容するための電線共同溝の整備には約5.3億円/1kmが必要と試算されています。この高額な整備費用は、無電柱化推進に大きな障害となっており、無電柱化の低コスト化は喫緊の課題になっています。
国土交通省はさらなる低コスト化のために、無電柱化推進技術検討会を設置し、この委員会の委員として当社代表の井上利一<特定非営利法人電線のない街づくり支援ネットワーク(以下NPO無電柱ネット)理事兼事務局長>が参画しております。委員会内の下部組織である民間ワーキンググループを主査し、民間企業から新しい低コスト化手法のアイデアを募っており、低コストに向けた技術革新に貢献しています。

11.住み続けられるまちづくりを

無電柱化は、災害に強いという観点からサスティナブル(持続可能)な街づくりに貢献します。前述した防災効果だけでなく、空の広い良好な景観は日々の居住環境を向上させるだけでなく、地域への愛着を人々に抱かせます。さらには将来世代に渡って人々が住み続ける街づくりを無電柱化は実現します

さらに、無電柱化で整備された街は、家の前に電柱などの障害物がないため駐車しやすく、電線が無いので鳥の糞害が少なくなります。こういった日々の生活に対するストレスが少なくなるため、住んでいて心地よい街、生涯住み続けられる街となります。

また、寺社や町家など歴史的街並みや建造物が多く残る地域(重要伝統的建造物群保存地区等)や観光客が多く訪れる地域では、無電柱化の実施が観光客を増加させるという調査結果も出ています。

このように無電柱化は地域活性化に大きく貢献できる事業であり、観光客の増加は街に活気を与えます。そして観光客の消費行動から地元産業が潤います。そこで創出された税金が地域を活性化させ、地域住民の暮らしを豊かにします。このサイクルを生み出す力が無電柱化にあります。

住み続けられる無電柱化の街づくり、実際の声

当社は民間戸建開発での無電柱化に関する設計・施工事業に多く取り組んでいます。当社が設計や施工で携わった住宅地に実際に住まれている方へのアンケート調査を行いました。その結果がこちらです。(NPO無電柱ネット調べ)

実際に住んでみて無電柱化されていることで良かった点

・景観が良い、すっきりしている
・道路が広く通行しやすい
・災害時、台風など電柱・電線があるよりかは安心安全である
・鳥の糞被害がない

無電柱化されていない場所でどのような時に電柱・電線に対して考えることが増えたか

・ごちゃごちゃした電柱・電線に目がいったとき
・運転時に通行しにくい、駐車しにくいとき
・災害・台風などが発生した際に無電柱化されていて良かったと感じるとき
・街路樹や建物に電線が絡みついているとき
・阪神淡路大震災で電柱が倒れてくるのを体験して恐怖を感じたから

住民の声

・すべての街から電柱がなくなれば安全面も良くなり、道路整備が良くなると思った。また無電柱化によって景観がきれいな方が防犯にも良いと思った。
・今まで全く電柱・電線を意識していなかったが、メリットが大きいことに改めて気が付いた。無電柱化が広がっていくと良いと思う。
・狭い路地にはみ出す様に立っている電柱が多く、通行時も危険を感じる狭い日本ですが、特に都心部で無電柱化を促進させてほしいと思う。

〇当社の無電柱化による街づくりの実績・詳細はこちらから!

17.パートナーシップで目標を達成しよう

無電柱化事業が進まない大きな要因の一つに利害関係者が多く、調整が困難という点が挙げられます。スムーズな無電柱化の実施のためには道路管理者や電線管理者、開発事業者など多くの組織や企業と連携して計画を遂行する必要があります

当社は前述したNPO無電柱ネットの一員として無電柱化業界を支援しています。NPO無電柱ネットは日本全国の会員同士のパートナーシップを通じて情報交換や勉強会を行い、新製品の開発に力を注いでいます。また、会員だけではなく国土交通省や各自治体の首長の集まりである“無電柱化を推進する市区町村長の会”とも連携を取りながら無電柱化が日本でより進むよう啓発活動にも取り組んでいます。