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2020.02.07 | スタッフ

無電柱化にも言える!?日本の常識は世界の非常識!!?

こんにちは!井上Sです!!

この冬は暖冬ですが暦も立春をすぎた途端、寒波に見舞われました。久しぶりの寒さに、「そうそう、冬はこんな感じだった…」と思い出しました。コロナウィルスだけでなく、風邪をひいている人も増えています。どうぞご自愛くださいませ。

さて、ネットサーフィンをしていると、報告書を見つけました。北海道の寒地土木研究所の平成30年度の報告書です。北海道の寒地土木研究所の地域景観ユニットの方々は無電柱化についての情報量と情熱がハンパない人々です(笑)。

↑タイのバンコク郊外にある工業地帯の工事状況。

「海外との比較からみた国内の無電柱化推進に向けた考察―アジア3ヶ国を対象とした現地調査から―」
タイ・ベトナム・シンガポールの現地調査からまとめられた報告書です。そこに日本での無電柱化推進のヒントが書かれていました。

「日本の無電柱化は、工法のみならず整備主体やその仕組みなど、世界的にも特異とされている。」

以下「かっこ」内は報告書からの抜粋です。

「■無電柱化の整備計画策定主体について
タイ(バンコク)では、電力事業者が無電柱化の整備計画を策定し、その計画に基づき、電力事業者、通信事業者自ら無電柱化の整備を進めている。
これに対し、国内では①防災、②安全・円滑な交通確保、③景観形成・観光振興の観点から優先的に無電柱化を進めることとしているが、電線管理者はこれまで、主に電線の需要密度の観点で無電柱化を進めてきており、優先する整備区間の考え方に相違がある。
このような国内の課題に対して、タイ(バンコク)の事例のように、電線管理者が自ら整備を行う区間を自ら計画することが必要であり、現状の整備計画に電線管理者が自ら行う計画を加えることで、更なる無電柱化の推進が期待できる。」

電線事業者が主体となって無電柱化をするというのは海外では常識ですが、日本では道路管理者が税金を投入して整備しています。電線事業者が無電柱化の計画を進めていかないと進むわけがありませんが、現状は小池都知事がよく言われるように「遅々として進んでいる」状況です。

>>関連コラム>>タイの首都バンコク:無電柱化の街並みと施工方法をお伝えします

「■ 単独埋設方式の課題の解決に向けて
…現状の電線共同溝方式以外の手法が選択されない理由の一つに、複数の電線管理者が別々に施工することによる様々な弊害が挙げられている。
これに対し、ベトナム(ハノイ)の事例のように、電力事業者と通信事業者が同じタイミングで施工することで、掘り返しが抑制でき、沿線の住民に与える影響を最小限とすることが可能となる。そのため、国内においてもこれらを参考に、例えば単独埋設方式の更なる導入も可能と考えられる。」

同じ区間を無電柱化するのに電力線の工事と通信線の工事が別の時期に行われる、という明らかに無駄なことが日本では常識として行われています。これもコスト高の原因の一つです。

>>関連記事>>ベトナムの道路工事に学ぶ!日本の無電柱化を加速度的に進める方法はあるのか?

↑上のブログにある動画の中の工事は日本では考えられない衝撃的な工事状況です。日本の工事風景を見たアメリカの経済学者が「日本でこの生産性の低い工事現場はどういうことなんだ?」と愕然としたという話がありますが、過剰な工事対策や苦情などで工期が伸びていることも無電柱化が進まない理由の一つです。

「■地中化による電線の維持管理性
これまで国内においては、電線の維持管理のし易さから架空線の整備を進めてきたともされてきたが、今回のアジア諸国のヒアリング調査から、むしろ維持管理のし易さから地中化を進めているとの発言を受けた。したがって、国内における地中化による電線類の維持管理面の効果についても、調査・分析する必要があると考える。」

↑電線管理者に聞いてもなかなか答えてもらえないメンテナンスの費用についてはもっとも知りたいところです!地中化したらほどんどメンテナンスしない、という噂もあるくらいなので、実際はどうなのか気になるところです。

↑ハノイの街角。日本は完全に負けていますね…。

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