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無電柱化コラム

国内外のまちづくり ,日本の無電柱化事情 ,

2019.09.13

無電柱化された街並みは徐々に増えてきています。景観価値創出の時代へ

遅れていると言われる日本の無電柱化(電線地中化)ですが、徐々に無電柱化の街並みが増えてきています。

電柱電線のない分譲住宅の着工件数は増加

分譲戸建住宅の着工件数は2004年をピークに減少を続け、2008年にはピーク時より約20%減となりました。その一方で、無電柱化(電線地中化)が行われた分譲住宅の着工件数は増加しており、2008年には着工件数が2004年の約3.5倍になっています。

全体の着工件数が落ち込みを見せる中で、他社との差別化を図るため、無電柱化などの新しい手法を採用した分譲住宅の開発が行われていることが伺われます。 無電柱化が行われた分譲戸建の着工件数は、全体の着工件数と比べるとまだ約3%程度しかないため、今後も伸びる可能性があると考えられます。

 

無電柱化への意識とニーズ

無電柱化(電線地中化)への市民の意識

市民の無電柱化に対する意識は、どれほどなのか調べてみました。(都民要望に関する世論調査より)
Q、魅力ある都市景観のために重要なことは何か?(平成8年)
1位 電線や電話線を地下に埋めること(電線地中化) 58.1% 
2位 生け垣や街路樹などの緑を生かした街づくりをすること 35.9%
3位 歩道を広げ街路灯などのデザインに配慮すること 32.6%
(平成17年でも電線や電話線を地下に埋めることが56.8%でトップ)

Q、東京の都市景観が悪いと思う原因は何か?(平成17年)
1位 電柱や電線 81% 
2位 看板や広告塔などの屋外広告物 77%
3位 まち全体の色づかい 64%

景観に価値が生まれる時代へ

住宅地の価値は建物単体から街並みを含めたトータルな価値で語られるように変わりつつあります。現在、都道府県の57%、全国市町村の14%が景観条例を制定しており、地方公共団体の景観条例制定数は昭和63年の約5倍の500件にまで増加しています。時代は、景観に価値を求める時代に変わりつつあるのです。

「日本の道と街並みを考える会」によるアンケート調査によると、子供達に残したくない日本の道景色として電柱が1位に挙げられました。このことから、電柱は美しい景観を妨げるものとして一般消費者に捉えられているということが窺えます。

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