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2021.10.21 | テスト

重要伝統的建造物群保存地区でアンケート調査!約半数が無電柱化済との回答。その成果は?

無電柱化について伝統的建造物群保存地区でアンケート調査

伝統的建造物群保存地区の無電柱化の現状についてのアンケート調査

【調査方法】
アンケート用紙を各重伝建地区の担当者へ郵送し、メールによる回答を依頼した。調査にあたっては、全国伝統的建造物群保存地区協議会に協力を得て実施した。

▲山口県古市金屋の街並み

【結果】
93 地区中、重伝建地区内で一部でも無電柱化(電線地中化)を実施している地区は42 地区(45.2%)。
地区内すべて無電柱化している地区は5 地区(5.4%)である。一部無電柱化している地区は半数弱と多いが、コスト等の兼ね合いから、メインの通りだけを無電柱化して、裏配線などと組み合わせているようである。

逆に無電柱化を実施していない地区は51 地区(54.8%)となっている。無電柱化(電線地中化)を実施した42 地区では、88.1%の地区が「成果があった」と回答。残りの地区は何とも言えないと回答。成果がないと回答した地区はなかった。

無電柱化を実施する上で苦労したのは、電力・通信事業者との調整が57.1%で最も多かった。次に「地上トランスの設置」が54.8%、「関係住民の合意形成」が52.4%であった。また、無電柱化を実施していない51 地区で、実施されない理由としては、最も多かったのが、「コストが高くつく」で69.6%。次に「道路が狭く、技術的にむずかしい」と「予算化や制度適用がむずかしい」でともに34.8%となった。無電柱化に対する、要望は強いが、コスト面やトランス設置場所、住民の合意形成などの問題が実施を妨げていると考えられる。

【まとめ】
重伝建地区において、無電柱化(電線地中化)は必要ないと回答した地区は1 地区だけで、無電柱化に対するニーズは全体的に高いと考えられるが、コスト面や道路特性、電線管理者との調整、住民との合意形成、ノウハウの不足などの理由から、進んでいないといえる。
一部無電柱化の地区も含めて、その成果については、約9割の地区で景観向上が認識されている。また、約25%の地区で「住民の景観まちづくりへの取り組みが進むようになった」と回答・住民が景観に何らかの変化があったことで、景観まちづくりへ取り組むきっかけになったと推定される。
よって、コストも含めた、無電柱化(電線地中化)の阻害要因を取り除くための施策(国からの補助金等の支援、無電柱化の専門家の派遣、狭小道路での施工技術等) を施すことによって、無電柱化は推進していくと考えられる。

祇園新橋で無電柱化(電線地中化)アンケート調査

祇園新橋とは?

祇園新橋は祇園四条駅のほど近くに位置する、京都を代表する観光地のひとつです。歴史的な風合いの町屋が整然と建ち並び、「京」のルーツを感じさせるその風景の下では、外国人観光客や着物を着た女性などがいつも賑わいを見せています。

白川南通りにおいては、その小ささと低い欄干の典雅さが京情緒とマッチした巽橋などが、特に観光スポットとして好まれており、また春には美しい桜が朝夕にあわせ艶やかに表情を変えると言います。

そしてその裏にある新橋通りでは、昔ながらのお茶屋がずらりと軒を連ねており、江戸の一幕をそのまま切り取ったような空間を特徴としています。祇園新橋は江戸時代の浮世草子、浄瑠璃、歌舞伎といった町民文化のメッカとして発展し、そして明治初期にかけての歴史を体現している場所であることから、昭和49 年に重要伝統的建造物群保存地区に指定されました。地区内の800 戸近い建造物のうち約70 パ-セントが、祇園の芸能と生活文化の象徴として伝統的建造物に定められており、外観の変更は原則として禁止されています。
またその他の建造物の修理、修景等についても、その必要性が認められた場合は補助金交付規則によって補助されます。以前は無骨な鉄骨造のガレージだったものが、伝統的様式のひとつである本2階建町家茶屋様式に修景されるなどの整備が実施されました。そして今後も、進む周辺のビル化のあおりを受けないよう、材料や色彩を厳重に管理した保存整備計画が続けられていきます。

また、白川や樹木と一体となった景観形成が図られており、石畳舗装や、白川南通りの無電柱化が行なわれています。しかしながら京都市建設局道路建設部道路環境整備課にヒアリングしたところ、実は白川南通りの無電柱化(電線地中化)は新橋通りへの裏配線という形で実施されているため、改めて新橋通りの無電柱化するとなった場合、まず白川南通りでも再度の整備が必要になることから、祇園新橋内の電柱をさらに減らす計画は今のところ立っていないそうです。
伝統の保存のため継続される祇園新橋の整備計画。その「伝統」に果たして電柱は含まれるのか否か。今後も精査と検討を重ねていく必要がありそうです。

[参考] 祇園新橋伝統的建造物群保存地区保存計画:京都市情報館

【無電柱化アンケート調査】 祇園新橋 新橋通り
① 方法:通りかかった観光客に、用意したアンケート用紙の質問に対して、選択肢からひとつ以上選んで回答してもらう
② 日時:2012 年8 月15 日(水) 13:30~15:00
③ 質問:「この風景をさらによくするために必要と思うものはどれですか?」

「電柱や電線を地中に埋める」が圧倒的多数を占め、その内の実に半数近くが即決でした。中には「無電柱化(電線地中化)が進んでいる金沢の出身だからとても気になる」という方もいましたが、一方で「無いに越したことはないが、風景に合うように塗装されているからあまり気にならない」という意見もありました。
「周辺のビルを建て替える」については、思いのほか気にしている人が少ないのか票数が芳しくなく、「あくまで市街地と観光地は別」といった意見も受けました。一方で、「写真を撮るときに特に邪魔に感じる」と、「レンズ越しの景観」の改善を訴える声もありました。
「緑を増やす」を選択した方の回答としては、「白川南通りと比較するとやや味気ない」という意見が目立ちました。

宇陀松山地区でアンケート調査

松山は、奈良県宇陀市の古い街並みが今も残る町であることから、2006 年に重要伝統的建造物群保存地区に登録されました。 江戸時代から松山地区は商業が盛んであり、明治25 年創業の「黒川醤油店」や戦国時代創業の「森野吉野葛本舗」など現在も続いている店舗が数多く存在します。また、市指定文化財の歴史文化館「薬の館」には、日本で現存する中で最古といわれる大きな看板があります。春頃になると樹齢300 年の「本郷の瀧桜」 と呼ばれる枝垂れ桜(シダレザクラ)には一見の価値があります。宇陀松山地区は江戸時代からの風景を残しているところがあり、建物の1 つ1 つにその時代を感じさせるものがあります。
[参考] 宇陀市松山地区観光案内HP

無電柱化(電線地中化)事業について宇陀市役所の文化財課に伺ったところ、以下のようにお答え頂きました。松山地区は1 部区間の横断線のみ地中化しています。それ以外のエリアで無電柱化が進まないのは、道幅が狭く、トランスを地上に置くスペースがないのが理由です。この一部区間では、横断線を極力減らすため、電柱・電線の片寄せ配線が実施されています。そして、役目を終えた電柱にはその街の風景に見合った街灯が取り付けられています。また、この区間では併せて新しく道路の整備も行なっています。
まだ整備されていない区間では地元住民と協議会を慎重に調整を重ね、まとまり次第実施される予定です。
横断線がなくなったことで多少スッキリしましたが、古い街並みなので電柱は無電柱化して欲しいですね。

【無電柱化アンケート調査】宇陀松山地区
① 方法:通りかかった地元の人や観光客に、用意したアンケート用紙の質問に対して、選択肢からひとつ以上選んで回答してもらう
② 日時:2012年8月15日(水) 11:00~18:00
③ 質問:「この風景をさらによくするために必要と思うものはどれですか?」

調査した日は花火大会があり、地元の人たちが集まり、賑わっていました。この時期は、観光客が少なく地元の人を中心にアンケートを取りました。アンケートから「電柱や電線を地中に埋める」という意見を多数いただきました。一部の地元の方からは片寄せ配線で十分に景観が綺麗になったという意見もあり無電柱化(電線地中化)以外の「その他」の項目も多くありました。 理由を伺ったところ「空き家を有効活用してもっと賑やかにする」や「水のせせらぎが聞こえなくなるので水路にふたをする道路の舗装をやめてほしい」など、地元住民だからこそ感じる意見をいただきました。まず地元の方や観光客はやはり電線・電柱は邪魔と思う人が多くいることが分かりました。また、風景に似合わない看板が多いと答えてくれた人もいました。

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