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無電柱化コラム

2017.09.21

外国人も不思議に思う、日本の電柱・電線の乱立する風景

外国人が見た日本の電柱・電線

外国人からだと日本の電柱群はどのように思われているのでしょうか。
一例としてNPO法人電線のない街づくり支援ネットワークの会員でもあるJason Bellamyさんに、日本の電線・電柱についてお話を伺いました。

What an eyesore!(何と目障りな!)

去年の6月、久しぶりに日本へ帰った私は、至る所で乱立している電柱や、空中を乱雑に交差している電線を見てそう感じました。ロンドンやパリでは考えられない光景です。せっかくの日本の美しい景観も電柱や電線が邪魔をしており、台無しだと感じました。写真を撮るにもどうしても電線が入ってしまう。何とかならないものなのかと考えさせられました。

そこで私はグーグルを検索し、「日本列島無電柱化マップ」というサイトを発見しました。このウェブサイトを読むことにより、私同様、何とかしなくてはならないと問題視する方が多々いることが分かりホッとしたのです。そして、思わずこのサイトに投書し、“NPO法人電線のない街づくり支援ネットワーク”の事務局の井上さんや志熊さんと知り合うことができました。日本を心から愛し、国のためを考えている方と会えたことを嬉しく思います。

世界第3位の経済大国に何故まだ電線や電柱があるのか? 不思議な国日本。

私は日英ハーフの50歳男性。在日歴25年、イギリスで6年、そしてアメリカで19年間過ごしました。現在は横浜で自営業を営んでおります。幼年期と中学時代を日本で過ごした私は、当時電柱や電線などには全く目も向けず、都市計画にも無関心でした。慣れとは恐ろしいもので、電柱や電線があるのは当たり前とさえ思っていました。高校時代をアメリカ東海岸のボルティモアで過ごした私は、アメリカの市内に電柱がないことに気づきませんでした。
その後ロンドンで大学時代を過ごし、ヨーロッパ各地へ度々旅行をしました。そしてその田舎の風景のあまりの美しさに感銘を受けました。その後、日本へ帰って来て、初めてその違いがわかったのです。「日本には電柱が乱立している。」 勿論、日本だけではありません。アジア諸国(特にタイやインド)やアフリカでは更に醜い光景が見られます。しかし日本は世界有数の経済大国です。それなのに発展途上国と差ほど変わらないのです。

電柱は景観を損なうだけではなく、人の命にも影響を及ぼしている。

私は、過去に日本で友人をバイク事故で亡くしました。まだ16歳だった彼はバイクのコントロールを失い電柱に激突し、ヘルメットを被っていたにもかかわらず頭蓋骨骨折により他界しました。あの電柱さえなければ一命を取り止められたかも知れないと思うと残念で仕方ありません。
この財政難の中、日本では急ピッチでの電柱地中化はなかなか期待できないと思います。
しかし現在この国に電柱が3千万本乱立していると思うとゾッとします。技術大国の日本です。より安い効率的な電柱地中化策を考えてもらいたいと思います。公共工事についてもガス、電気、電話、水道とバラバラに工事を行わず一緒にすることによりコスト削減ができるのではないでしょうか。そして大型宅地開発のような新規の開発プロジェクトには政府や自治体が電線類地中化を義務付けることを望みます。今後は国土交通省、電力協会や地元の政治家に強く訴えて行きながら、国民に電柱地中化の重要さというawareness(認識)を持たせるのが我々の使命ではないかと思います。

“Utility poles are a form of visual pollution.”(「電柱はビジュアル公害だ!」)

ジェースン・ベラミー(Jason Bellamy)

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