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2015.09.30 | 社長

電柱は増え続けている…。今こそ、日本人は快適さを追求するとき。


都市の美観と電力・電子通信網の将来

お元氣様です!

先日、無電柱化に関する面白い記事をいただいた。

その名も『日本電柱記』というタイトルだ。東大教授で故人の大越孝敬先生の執筆だ。

読むと大変面白い。なぜ、日本には電柱がうじゃうじゃあるのか。ということから、日本のまちづくりや戦後の配電線のなりたち、など。写真やイラストなどもあり、興味深い。1993年から1年にわたって、雑誌に連載されたとのこと。

日本の無電柱化研究の草分け的存在と言えよう。

日本に電柱が多く存在することの一つに、日本人が快適さ(アメニティ)を求めることへの抵抗があったと指摘している。たしかに、思い当たる節がある。戦後の復興時には、快適さよりも日本の国力を高めること、経済を発展させることが優先される。それは、個人よりも組織が重視された時代の表れで、「美しい景観を!」などと言おうものなら、「そんなもので、飯が食えるか!?」と一喝された時代であったのだろう。我々の世代としては、そうした、先人の努力の上に今の日本があるのであるから、そのことを、とやかく言っても仕方がない。ただ、その当時から、時代は変化している。

快適さや美しい景観そのものが、求められているのであり、そのことがビジネスの基盤にもなりうるのだ。この記事の中に、大越先生がそれよりも12年前に書かれた、寄稿文のことが紹介されている。現役大学生の娘に頼んで、図書館でコピーして来てもらった。それを読むと、冒頭に、

「ちなみに、日本全国には約1,370万本の電柱があるといわれる」

と書かれている。今現在、日本には、3,552万本の電柱があるので、この34年間でその当時の実に2.6倍に電柱は増えているのである。これは明らかに異常だ。また、これには、無電柱化を阻害する“大いなる力”が働いているとしか考えにくい。この34年間何をやってきていたのだろうか…。

とまれ、アジア諸国にも後れをとる、無電柱化。これを、強力に推進して、安全安心で美しい日本の街づくりを進めることが重要であることは、間違いない。



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